
お菓子の缶に無造作に放り込まれている数々の人形は「ショッカーマニア」と申す玩具でございます。
両手両肘をついた赤子の様なその愛らしさは私の心を摑んで離しません。
彼らの名前は「戦闘員」、正義の味方「仮面ライダー」に群れで挑んではバタバタと倒されてゆく、
そんな数奇な運命に操られたザコキャラなのであります。
お酒でも嗜みながら、ヒョイと彼らを摘んでは並べてみる、並べ続けてみる、優雅なアフターファイブの
始まりである。

おっと順序正しく整列させてしまった・・・。
今夜の俺は型にはまった俺なのかぁ・・・・・。
この三角形は、無意識の内に社会のヒエラルキーに恐れをなしている俺の深層心理なんであろうか?
などと深刻ぶった振りをして遊ぶのもまた一興である。

あらあら今度は狂気をはらんだ乱れ方である。
今夜の俺は尋常じゃないぜ!
触ると火傷するぜ!
と、昭和レトロ映画のノリで1人唾を吐き続ける。
もちろん腐りきった社会にである。
などとその役を演じきる事が出来たなら、今夜のハッピードリームは約束されたようなものである。
そんな彼らもそれぞれに焦点を合わせてみると、それはそれで個人的なシガラミなんかがある様で、
なかなか豊かな表情を見せてくれるのである。
次に挙げるのはその一例である。

「おっ、おい・・・!
あんまり寄ってくんなって」

「やっぱり部長には敵いませんなぁ・・・・。」
「むはははは、そんな事ないよ君達、ちょっとボトルを入れただけじゃないか、ひひひひひ」

そんな夜の物語